ものすごく生きづらいです(もう生きていたくない。と言っていた人が医療従事者を目指すことになった話②)

ある症状かもしれないということで、いろいろと話をしてみました。

(もう生きていたくないって言ってた人が、いつしか人を救う職業を目指すことになる話②)

   

こんなこと言ったらさ、ただやりたくないだけやろって

いわれちゃいそうだけど

ほんと何もしたくないんです

ほう、例えば?
まず、朝起きられない。

体が動かないんです

それ、何人も聞いたことあるけど、ある症状かもね・・・。

おおまかな情報
担当期間・年齢・学年:中3~高3まで。今では薬剤師。
地域:福井県大野市

:   目 次   :

 

1:起きられない。動けない。人が気になる。

一般的には「なまけている」と思われがちなこういった症状。実はただのなまけ・・・ではないこともあります。
Uさん:まず、朝が起きられないんですよね。
講:それってさ、眠いとかではないんだよね。ものすごく体が重いというか・・・。
Uさん:そうなんよね。でも、親からは、朝はみんなそうなんや!って怒られてさ。
講:なるほどね・・・。じゃあさ、ほかにはいつも疲れているような感じとかってある?
Uさん:常に疲れてる・・・。
講:他人が気になりすぎてるとか?
Uさん:うん。他の人が話してると、自分のことを悪く言ってるんじゃないかって。あとは人と関わることにすごく疲れる。この前も、学校から帰ってきて、部屋に入ってずっと動けなかった。

講:自分のことをダメな人間って考えちゃうとか?
Uさん:そう、それ。
講:なるほどね・・・。あらゆることに敏感なんだろうね。
Uさん:敏感・・・。そう言ってくれるだけまだマシ。親なんて「そんな小さいこと気にしてたら生きていけん!」って。じゃあ生きててもしょうがないんじゃないかって・・・。
講:じゃあ大人数も苦手?
Uさん:うん。修学旅行とか、もう大変。4日間、一睡もできなかったし・・・。
講:それも大変やったなあ・・・。それってさ、一つ思い当たる症状があってね。知っといたほうがいいかなあ・・・。


2:言ったほうがいい?どんな症状か。

Uさん:どういうこと?
講:うーん。人によって違うからさ。人によっては「そういう症状なんだ」って知ることによって、ただの「なまけ」じゃないんや・・・って安心する人もいる。
Uさん:じゃあ聞いとくか!
講:症状・・・というよりは一つの性格として捉えていいと思うんだけど「HSP」というもの。ざっくりいうと「とても敏感な人」ってもの。
Uさん:敏感?
講:そう。例えば、同じ内容のことを聞いたとするでしょ。でも人によって、その受け取り方っていろいろやん。「とてもいい子だね」って言われたとするでしょ。そしたら、単に喜ぶ人もいれば、「その期待を裏切らないようにもっとがんばらなきゃ」ってプレッシャーになる人もいるわけ。当然、後者は辛いよね。こういった感じかな。
Uさん:受け取り方の問題?
講:問題っていうよりは性格かな。
Uさん:直さないといけないの?
講:別に。だって性格だから。

Uさん:じゃあ、悪いとかじゃないってこと?
講:そういうこと♪

3:自分だけじゃなくて、結構いるらしいよ。

Uさん:でもさ、みんなそんなに辛そうじゃないやん・・・。
講:そうやねえ・・・。一説によると15%~20%くらい。ってことは一クラスに数人はいるってことじゃないかな。
Uさん:そんなにいるの?
講:だってさ、Uさんも学校ではそういう素振りは見せないでしょ。
Uさん:確かに、演じてるからね。
講:やはりそうか。
Uさん:ん?
講:今までに接してきた「そういう人」に話を聞くとね。みんな演じているというか、殻をかぶってるらしい。「学校用」とか「親用」とかで、決して殻の中の本体は見せない。というか見られたくないらしい。
Uさん:そのとおり・・・だけど。なんでそんなこと知ってるん?
講:そうやねえ・・・。ま、否定しないとか、かな。あとは・・・「殻の存在」に気付いて欲しいってみんな心のどこかで考えてはいるみたいだし・・・。一人くらいは殻の中の本体を知っててもいいか・・・。かな。あとは俺自身が「ゆるい」から?
Uさん:そ確かに、まあ一人くらいは知ってる人がいるってのも面白いかもね。そのほうが楽になりやすそうだし・・・。でも他の人ってどうしてるん?
もなるし。

 

というわけで、他の人は・・・のお話に移ります・・・。

4:じゃあ、どうしよっか?

今までにいろんな事例に関わってきた筆者。個人情報を出さないレベルで話していきました・・・。
講:そうだねえ・・・。環境が変わったことによって生きやすくなった人。突き抜けた人。徹底的に話すことによって生きやすくなった人。他にもいろいろ。どれにする?
Uさん:全部!
講:ほう。いいねえ。ただ、どんな人にも適応する手法じゃないってことは頭に入れておいてね。「こういうのもあるんや」程度で。
Uさん:分かった!
講:なんかね。あるところに、自分がなりたいと少しも思っていないのに、そうならないといけない環境にされていた人がいたわけ。その人は、歴史が好きで、それをもっと勉強したいって思っていた。でも親に反対されて、いつしかよく分からない状況になってしまったと。で、精神的に辛くなって、さらに親にも見放されて・・・で、環境が大きく変わって、どうでもよくなって、なんか自分のやりたいことができる環境になってしまって・・・いつしか楽になって・・・・今では立派になって・・・。こういう例もあったね。

Uさん:でも、私、やりたいこともないよ・・・。
講:そうみたいだね。そういった場合には、まず、すべてをはきだしてみることかなあ・・・。
Uさん:どうやって?
講:こうやって話してみるとか。リターンは遅いけど、それなりに返答はするで。こうやってひたすら話して討論していくうちに、自分なりの答えが見えるかも。こういうのを弁証法とでもいうのかな。
Uさん:あ、そういうのやってみたいかも。

というわけで、討論の日々が始まり、いつしか自分の答えにたどり着いたのでした・・・。

ここまでは(もう生きていたくないって言ってた人が、いつしか人を救う職業を目指すことになる話②)でした。

次は

(もう生きていたくないって言ってた人が、いつしか人を救う職業を目指すことになる話③)

です。

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