解離性障害?とコミュニケーション(2:折り合いのつけ方と融合?)

はじめに

解離性障害?とコミュニケーション(1:出会い~原因) より続き。原因とおおまかな状況は掴めてきました・・・。

何人の人格がいるのか

今現在の主人格はすぐに分かるし、そうでない場合には「あ、今は主人格じゃないな・・・」というのも分かるようになってきてはいましたが、ここにきて一つの問題が・・・

「副人格って一人じゃないんか・・・複数人いるんじゃないか・・・」というものです。

そしてある日のこと、部屋に入っていくと・・・

講師(以下 講):こんちは。
Yさん(以下 Y):ども。
講:(ん。主人格じゃないな・・・)今日は何回目・・・かな・・・?
Y:たぶん3回目・・・。
講:そっか。ま、よろしく。3回目かあ・・・。もう十分な「知り合い」ですな・・・。
Y:そうやなあ・・・

しばらくの雑談後・・・

講:少しお知り合いになったついでにさ・・・少々聞きたいことが。いいかなあ?
Y:答えられることなら。
講:ざっくり聞くと、何人いるん?
Y:主人格を除くと、たぶん6人。
講:けっこういるほうなんかなあ・・・。
Y:どうやろ・・・私もはっきりしてないけど・・・。
講:と、いいますと?
Y:この前に話した「ステージ」の話でさ、ステージの近くにいる人と遠くのほうにいる人がいて、遠くのほうはよく分からん。
講:そっか。ま、でもありがとね。(6人プラスアルファってとこなんか・・・)

各人格について(会ったことがある人)

以下は実際に副人格として会った人です。直接的に名前を聞いた人もいればYさんから聞いた情報と照らし合わせたのもあります。

みゆきさん(女性:「年齢は聞くな」って言われたので聞いていないが、20代中盤らしい)
・クールな女性
・基本的には出てきたくはないらしいが、一番の年上らしく「しゃあないなあ・・・」って思いながら出てくるらしい
・中国語が得意というか出来るらしい。「何か喋ってみて♪」って言ったら喋ってくれたけど、中国語の知識がないのでよく分からんかった・・・

Yちゃん(女の子:5さい!って自分で言ってた)
・ちっちゃい女の子って感じ
・「聞いて聞いて!」ってひたすら喋ってる。適当に合わせているが、何を喋ってるのか分からんことが多い

しょうきくん(男性:16歳って自分で言ってた)
・唯一の男性
・この人も「しゃあないなあ・・・」で出てくるらしい
・しっかり者なので、宿題とかを代わりにやらされることもあるらしい

みらさん(女性:10代後半)
・この人が出てくると大変
・「消えてしまいたい願望」が強いようで、そういった話になることがほとんど「なぜ生きていないといけないのか?」など

みさきさん(20代中盤くらい)
・「色仕掛け」してきます

各人格について(本人情報より)

ここからは「みゆきさん」から聞いた「さらに別の人格」について「みゆきさん」自身もぼや~っとしか知らないらしいので・・・

以下が「みゆきさん」が書いてくれた情報です。実際に会ったことがある人とか会ったことがない人とか情報が混在していますが、「はっきりとしてはいない」とのことです。


最初のころは「演じているんじゃないかなあ?」って思っていましたが、副人格の方々と接しているうちに、演じているかどうかということよりも「なぜ?」に興味を持ったのも事実です。

ただ「演じている」にしては上手すぎると思いましたし、本当に「別人格」が存在するとすれば、こういったことも腑に落ちるなあ・・・って考えていました。

というわけで「演じているかどうか」よりも「なぜ?」を解明したほうが、今後につながるはずだと考え、そうすることにしました。

増えたり減ったり・・・そして融合へ

主人格が出てきたり、いろんな副人格が出てきたりということで、面白いんだか難しいんだかよく分からない状況で話が進んでいきました。

それと並行して、親との間に入って調整役を行うことにより、本人の状態も多少の安定が見られてきたようです・・・

ある日のこと

Y:ほんと助かってます・・・。
講:何が?
Y:私って「こんなん。やん?」。

講:どんな?
Y:多分、ほかの人、出てきてるでしょ。なんか最近、いろいろと分かってきた。
講:といいますと?
Y:今までは、辛すぎて意識を失っていた感じだけど、最近は親のプレッシャーも弱くなってきたからあまり辛さを感じないし、「医学部以外の道はない」「失敗できない」っていつも何かに追われている感じだったけど、今は目指す結果は同じで医学部なんだけど、自分の心が「医者になりたい」って思えるようになってきた。やっと。
講:いいですね♪ま、無理しすぎないようにやっていきましょう!

こんな感じで落ち着いてきました。そして副人格が出てくることも少なくなっていき・・・安定した状態で受験に向かうことができました。



どこかで副人格の一人が言ってましたが、「増えたり減ったりしながらいつかは統合されていって、副人格が消えていくような感じになるんだろう。それはそれで寂しい気もするけど・・・」。

結果として本人がいい方向に進んでいけるのであれば喜ばしいことだと考えます。

不登校ひきこもり脱出プログラム

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