自然に勉強できる環境を作ってみませんか?(言うことを全く聞かない子が小学校入試を突破するまでの親の奮闘記③)

はじめに

勉強させるのはなかなか大変ですよね・・・。というわけで、環境を整えることにより勉強を始めやすくしてみましょう。

日によってやる気があったりなかったり・・・。

ま、普通はそんなもんですよね。

どうすればいいでしょうか?

もちろん「やらない日」ってのがあってもいいかと。
ただそれはペーパーをやらない日ってだけで、「勉強は毎日」が基本です。

おおまかな情報
担当期間・年齢・学年:幼稚園年中組~の親
地域:大阪府

子どもに勉強させておいて自分たちは・・・?

まずはヒアリングから・・・。

講:どんなときに勉強して、どんなときに勉強しないか?なにか思い当たる部分ってありますか?
Kさん:そうですね・・・。なにかバラバラであんまり傾向ってのはないかもしれません。
講:そうですか。では、こういった方向からの分析はできなさそうなので、その日の気分・・・なのかな。
Kさん:きっとそうだと思いますね。やる気がないんでしょうか?
講:やる気なんてものはそもそも出ないというか・・・。出すとか出さないとかそういう次元じゃなくて・・・。ま、やる気が出るまで・・・とか、気分が乗るとか乗らないとか・・・気分がどうであれやるべきことなんですよね・・・。
Kさん:やる気ってそもそも出ないものなんですか?
講:よし、やろう!、なんてできるほど人間ってのは強くないですし、そもそもほとんどの人は、だるいとか他にしたいことがあるとか、基本的に楽な方向に流れるようにできてるんですよ。
Kさん:なんとなく分かる気がします・・・。私だって家事したくないですもん。できれば・・・もちろんやる気があって新しい料理に挑戦したりする日もありますけど・・・。
講:そうなんですよね。ごく一部の人を除いて基本的に人間は怠けるようにできてるんですよ・・・。
Kさん:じゃあどうすれば・・・。
講:最初の一歩がとてもキツイんですよ。だからその最初の一歩だけアシストしてあげればいいんじゃないでしょうか。ちなみに勉強を始める前ってどうしてます?
Kさん:テレビか動画・・・。
講:みんなで楽しくテレビ。いいですね。その雰囲気から勉強って、差が大きいですよね。そういった部分から改善してみましょうか!

生活の中に「勉強すること」が溶け込んでいる状態

Kさん:他のご家庭ってどうなってるんですか?
講:いろいろ・・・。ですが、「勉強する子」にするというよりは、いつのまにか「勉強してた」という状況をつくりだすことが重要かな。って思います。
Kさん:といいますと?
講:いちばん「う~ん・・・。」ってなる例が、子どもに「勉強しなさい!」って言っといて自分たちはテレビみたりしてる例ですかね。最悪だった例は、友人が来て「宴会」してた・・・。
Kさん:さすがにそこまでは・・・。
講:いや。実際にあるんですよ。それが・・・。で、そのことに対して注意したことがあるんですが、「我々は一日働いてきて疲れてるんだ!」って。
Kさん:仕事って疲れますもんね・・・。
講:もちろんかそうなんですが・・・。子どもだって一日中、外でいろいろと頑張ってきて疲れてるはず・・・。もちろん仕事とそれ以外でのプレッシャーのかかりかたとかが全く違いますから、分からないでもないですけどね。
Kさん:でも、子どもには分からない。
講:そうなんですよね。子どもは仕事のプレッシャーなんて知らないし、分かるわけないし・・・ってところですね。
Kさん:人に言っておきながら自分はやらない・・・。
講:そう。そういう人って仕事でもいるでしょ。そういうのがよくないということ、自分の家だからといって、そういう人になってはまずいですよね。だから、自然と家族全員そうならないようにコントロールしていく必要がある。つまりは、生活の中に「勉強する」が溶け込んでいて、もんなが自然とやるような環境をつくればいいんじゃないかと。

親こそ勉強!

次回の訪問時・・・

Kさん:じゃあ具体的には何をすれば?
講:親がお手本になる。ですね。これ、よく使うんですけど、親も勉強すればいいんですよ。
Kさん:私、勉強が苦手です・・・。
講:いいですねえ。それ。それくらいのほうがちょうどいいんですよ。
Kさん:いいんですか?
講:できなかったのがどんどんできるようになる。そういった過程を見せるのも大いにアリです。
Kさん:できないのを見せる?
講:なんかね。イメージとしては、学生の頃のテストの後に、みんなで点数を見せ合って大笑いした経験があれば・・・それと同じです。
Kさん:あ、あります。変な連帯感ってやつ。みんな大して出来ていないから。
講:そう、それでいいんです。共感ってやつです。
Kさん:なんとなく面白そう!子どもに怒られたりすることもあるんかな・・・。
講:それはそれでいいかと。それでいいんです。
Kさん:休みの日にみんなで図書館とか?
講:ナイスアイディア!以前に担当したご家庭の例では、ほんのちょっと親の負担は増えたそうですが、父親が仕事で必要な資格をとって、母親も栄養系の資格をとって・・・な感じで、みんながステップアップしてました。

一石二鳥!

Kさん:ひょっとして一石二鳥とか?
講:ま、一般的にはそういいますね。でも、コレにはたくさんのメリットがあってね。さっきの例だと
父親:資格により、よりよい条件で働ける
母親:料理に目覚めた
子ども:勉強するようになった
みんな:休日の過ごし方が良くなった。親子のコミュニケーションが良くなった。
みたいな感じで、全員がいい方向に向かって進めたんですよね。
Kさん:へえ・・・。私も料理に目覚めたいかも。
講:そのご家庭の母親も言ってたんですが、お弁当のクオリティも上がって、他のお母さん方から「教えて!」って言われたりして、料理教室でもやっちゃおうかしら・・・なんて言ってましたね。
Kさん:お弁当づくり・・・あまり得意じゃないです・・・。栄養バランスも考えつつキレイに作りつつ可愛くとか、メニューも毎日変えないといけないし・・・。考えるだけでイヤになってきます・・・。
講:ま、そうなりますよね。でも、それもうまくまわるようになるかもしれませんね。
Kさん:じゃあ、夫にも勉強するように話してみますね。
講:そうですね。書店にいくと、資格一覧みたいな本も売ってますし、その中から選んでもいいし、仕事に関係するものでもいい。「みんなで頑張っている家庭」ってのを目指していきましょう!

ここまでは(言うことを全く聞かない子が小学校入試を突破するまでの親の奮闘記③)でした。

次は

子どもの「何で?」を放置しないで!(言うことを全く聞かない子が小学校入試を突破するまでの親の奮闘記④)

です。