見当違いは0点かも・・・(小論文試験まで半年。国立大合格までの小論文対策④)
はじめに
大まかな書き方はみえてきたKさん。さらなるレベルアップのためには・・・。
型が決まってるので、いろんなお題で書けるようになりました。
いいねえ。
でも、ただ「書ける」ってだけですけど・・・。
じゃあ、ここからは、より高度な内容にしていきましょう!
まずは「なぜこのお題なんだろう」って考えてみる
テストというものは形式は違えど、出題者の意図が必ず存在するはずです・・・。
講師(以下 講):最初に知っておきたいのは「出題者は何でコレを聞きたいんだろう?」です。じゃあまず、過去問を検討してみましょうか!
今回扱うのは・・・
「現在、”若者の○○離れ”がよく言われています。そこで”○○離れ”の例を一つ挙げて、その原因と対策について、あなたの考えを書いてください。
Kさん(以下 K):難しそうですね・・・。
講:今はこれについて小論文を書くわけではないのでご安心を・・・。じゃあまず、「何でこのお題なんだろう?」ってことについてかんがえてみようか!
K:え、分かんない・・・。
講:ま、そうなるでしょうね・・・。最初は。ただ、どんな試験でもそうなんだけど、テストってのが何のためにあるのかって考えると、今回の場合は「入学者を選抜するため。」ってのがメインになるんだろうけど、それ以外にも他の理由も入っているんじゃないかと思うんです。
K:どんな?
講:そうですね・・・。
①点数をつけることによって順位をつける
②入学して勉強をしていくためにふさわしいものを持っているか?
このうちの①はすぐにわかると思うけど、②ってのも大きいはず。
K:それを調べるためってこと?
「何を知りたいんだろう」って考えてみる
K:入学にふさわしい何か・・・?
講:そう。むしろこっちをしっかりと意識していきたいですね。それが分かれば勉強することも見えてくるんじゃないかと。
K:じゃあ、このテーマだと?
講:
①「○○離れ」というものを知っているか
②物事の原因をつきとめられるか
③対策を立てて行動することができるか
K:なるほど。
講:じゃあもう少し
①世の中に対する関心があるか
②探求心
③計画性や実行力
K:なんかカッコイイですね・・・。
講:そう。小論文を通して、こういった能力が備わっているかということについても知ることができるし、そういったことを知りたくてこういったお題を出しているんだと考えてみると、この先の「構成をつくる→文章を書く」といった部分に進んだときにひとつの指針にもなるよね。
K:だからそういったことも考えておく必要があると・・・。
講:そういうこと♪
それにきちんと答えよう!
出題者の意図が分かったところで次は・・・。
K:じゃあ実際には・・・?
講:まず、出題者の意図を考えながら出題者の聞きたいことを考えてみよう。
今回は
①「○○離れ」の例
②原因
③対策
まずはこれについて簡潔に書いてみよう!
K:やってみます。
約10分・・・
K:できました!まず
①車離れ
②車もガソリンも高い
③値下げ
講:よくできました♪
K:え、こんなんでいいんですか?
講:ま、意見なんでね。とんでもなく常識離れしたとかでなければ何でもいいですよ。で、次にこの箇条書きにした内容についての「理由」を付けたりしていくんですが、ここで「ほう!」ってなる理由を付けることのほうが大切なんでね。
こうやって出題者の意図を考慮した上で、小論文の構成をつくっていくことがまずは大切ということになります。
K:わかりました。なんか構成が考えやすくなったというか作りやすそうに感じます。
アピールも忘れないように!
講:出題者が聞きたいこと、出題者の意図に沿った構成をつくることができれば、あとはアピールを多めにできるようにしておくのもいいと思います。
K:どんなふうに・・・?
講:そうですね。今回のお題であれば「○○離れ」の例を挙げて・・・ってことなので、他にも沢山あるってこと。それから「○○離れ」に関する知識を入れておくことも可能かと思います。そうすることによって、知識が豊富であるとか、探求心が強いとかといったこともアピールできるのではないかと考えられます。
K:いろんなことを知っているってアピール・・・できるかな・・・。
講:何もやらないよりはね。だから、いろいろな知識を勉強しておくために
・ニュースを見ておく
・現代社会の教科書や資料を見ておく
・気になったこと、分からないことはすぐに調べる
こういったことを今からでも遅くないので、やっておくべきことの一つになるかと思います。
K:さっそくやってみます!
というわけで、小論文入試対策が本格化していきました。そして順調にレベルアップしていき、試験前にはどんなお題が来てもスラスラと書けるようになっていきました♪