いい小論文に辿り着くための基礎~小論文で合格点を取るために~
いい小論文ってそもそも何?
①いい小論文とは
②相手を納得させよう
③まずは多く書きましょう
1:いい小論文とは
小論文講座でよく聞かれる質問のひとつです。小論文は他のテストと違って「模範解答」はあるけど「正解」がありませんからね…。あとはぱっと見て「自分が書いたもの」よりは「模範解答」のほうが素晴らしいってことはわかるけど、じゃあ「自分が書いたもの」はどれくらいの点数になるんだろう…。これもよく聞かれます。
もちろん「人の考え」というものは(極端な場合を除いて)全て正しいんです。ですから「考え」がいいとか悪いとかはありません。ですがテストである以上は「いい」か「そうでない」かは存在します。ではどうすればいいのでしょうか。
それは「出題者の立場に立ってみる」ということです。テストというのはなにかを判断するために実施するものですから、「今回の小論文では◯◯◯な人を選ぼう」という意図があります。ですからそういった「◯◯◯な人である」ということが分かるような文章にしていくことができればいいのではないでしょうか。ちなみに◯◯◯の部分については受験先によって違いますが、それぞれの受験要綱にヒントが隠されていることが多いので、いちど目を通しておくことをお勧めします。
2:相手を納得させよう
「いい小論文とはどういったものですか?」「入試で高得点が取れる小論文とはどういったものですか?」これも小論文講座でよく受ける質問です。数学のように答えが一つじゃないし、英語や国語の読解のようにはっきりとした模範解答が存在するわけでもない。だからどういった勉強をしてどんな小論文を書けるようになっていけばいいのかもはっきりしない。こういったことをみなさん思っているようです。
確かに他の教科と違って「模範的」なものが提示しにくい教科なんです。小論文というものは。なぜかというと「自分の主張を相手に知ってもらって納得させる」文章だからなんです。ですから、「自分の主張」というものはみんなそれぞれ違いますから、それを説明する文章というものもそれぞれ違ってきます。
そうはいっても「何の基準もなく」小論文の練習していてもしょうがないので、基準を一つ。それは「自分の主張を相手に論破されないこと」です。どんな主張でもいいんですが、それを論破されてしまってはいい小論文とはいえません。ぜひ練習を繰り返していく中で「論破されないような」小論文を目指していってください。
3:まずは多く書きましょう
部活(運動系でも文化系でも)というものをやったことがある人には分かりやすいことかと思いますが、頭で分かっていても練習しないと上手にならないですよね。頭で分かったことを何回も何回も練習して上手になっていく・・・。小論文でも(勉強でも)そうですが、実際に練習していかないと上手にはできません。分かった。をできる。にしていかないといけません。そうしているうちに体が覚えていくという状態にもっていく必要があります。
よく見かけるのですが、「小論文ねえ・・・課題文も(一部を除いて)日本語だし、書くのも日本語だから、なんとかなるでしょ。」って思っている人。それではなかなかいい小論文を書くのは難しいでしょう。多くの小論文を見てきた経験から言うと、大変良いものからそうでないものまで、しっかりと点数がつくようになっているんです。ですから、できるだけたくさんの「練習」をして少しでも点数を上げていく必要があります。
書店にいけば多くの問題集がありますので、そういったものを使用してもいいですし、過去問集などがあればそれも利用しましょう。過去問集を使用すれば、「何を受験生に求めているのか」ということも見えてくるでしょうし、それが分かれば対策も打ちやすくなるでしょう。
あとはきちんと添削をしてもらうことも必要かと思います。