毎日が一人反省会~ほんとはやりたくないけど~
はじめに
これをやってる(やらずにはいられない)人・・・。まあまあいるようです。今回は「保健室登校」を行っている中学生の方のお話です。
今日さ、保健室の先生に素っ気ない態度とってたかも・・・
まあ、すんだことやし・・・。向こうも気にしてないんじゃないかな・・・。
でも、気になって気になって・・・。その場面を振り返ってみたんだけど・・・。
大丈夫やったかなあ・・・。
じゃあちょっと考えてみようか
毎日の確認で忙しい・・・。他にもやることが・・・。
保健室にいたときの話のようです。さらに話は続きます・・・。
講師(以下 講):向こうもそんなに気にしてないやろ・・・。まずそもそも向こうが、そう解釈してるかどうかも分かんないし・・・。
Yさん(以下 Y):大丈夫かなあ・・・。なんでそう思えるん?
講:保健室の先生でしょ。たぶんそういうメンタル系のことも十分に分かってるんじゃないかと思うよ。
Y:どんな?
講:う~ん。そうやねえ・・・。いろいろ勉強してるだろうから、あらゆる状況に対応できるとかかな。
Y:あらゆる?
講:まず、そういう態度って感じたとしても、例えば「他に考えてた最中だったかな」みたいに解釈するだろうし。
Y:そうなん?
講:Yさんがそういう態度をわざとにしない人じゃないってことは分かってるだろうし。
Y:なんで分かるん?
講:だって学校では「いい子」なんでしょ?
Y:ま、そうだけど♪本当に大丈夫なん?
講:大丈夫やで。
Y:なんで言い切れるん?
講:わざとにするような・・・
Y:他の言葉は考えられん?
講:わざとじゃない・・・言葉以外・・・
というわけで、このシチュエーションについての話がしばらく繰り返されます・・・
そして、他のシチュエーションについての話も続いていきます・・・
その名も「一人反省会」。
そんな話がずっと続いたあと・・・。
講:ねえ。そういうのってさ、いつも一人で?
Y:うん。
講:ひたすら繰り返しになってるってのは、なんとなく分かってるん?
Y:うん。
講:そっか。で、こんな感じで毎日、起こったこととかを一つづつ振り返って確認してるん?
Y:そう。
講:なかなか時間かかりそうやん・・・。
Y:そうなんですよ。「こんなことやらんくてもいい」って思ってはいるんだけども、次から次へと思考が湧いてくるというか・・・反省したほうがいいんじゃないかってことが出てきて、それをやってるうちに・・・。
講:なるほどね。一人反省会ってやつですな。
Y:いいネーミング。
講:でしょ。実はこうやって「一人反省会」が止まりませんって人がまあまあいてね・・・。
Y:みんなどうやって対処してるん?
講:一言で言っちゃえば
「どーでもいいやん」
って割り切ること。だけど、そんなん出来るわけないんで。いきなり。
Y:ですよね。
講:少しずつ検討していきましょうか♪ほんとうに少しずつ・・・。
週に一度。巻き込まれるようになりました。(いろんな思考が知れて楽しいですが・・・)
そんなこんなで・・・。
週に一度の指導時間のうち、結構な時間が「一人反省会」の時間へ・・・。
Y:毎回こんな感じに巻き込んでしまって大丈夫ですか?
講:う~ん。まあ、大丈夫。
Y:なんで?昔というか小さいころは、親に対してこういうことをやってたけど、そのうち面倒になったんでしょうね・・・そういう雰囲気が伝わってきて、そのうち話さなくなっていって・・・。
講:まあ確かに、普通の人にはキツイでしょうな。
Y:じゃあなんで先生は大丈夫なん?「仕事」だから?
講:そうですねえ・・・。「仕事だから」ってよりも「面白い」が先に来てるかな。
Y:「面白い?」
講:まあ、「笑える」じゃなくて「興味深い」のほうですけどね。
Y:興味深いんや。こんなの。
講:そう。「こういう考え方もあるんか!」って新しい発見にもなるし。
Y:へえ・・・変わった人。
講:まあ、よく言われるんで。なので、こっちに対して気をつかう必要はないよ♪
Y:そう言ってもらえるとありがたいです。
講:ん?
Y:べつに、これをやりたいわけではないんだけど、「勝手にやってしまう」ものなんで、こうやって聞いてくれる人がいるってだけでも、ずいぶんと助かります。
講:そっか、つらかったんですな・・・。
結構つらい・・・らしいです・・・。
一人反省会についての話が続きます・・・。
講:どんなふうに辛いん?
Y:なんかねえ・・・。例えばまず、一つのことが気になるとするでしょ。
講:うん。
Y:そうするとそれに付随することがいくつか出てきて・・・それが、それも気になる。さらにそのことに付随することがまたいくつか出てきて・・・思考がぐちゃぐちゃになる。
講:すごいな。どうやったら終わるん?
Y:よく分からん。なんなら思考がループしてるようなこともあるし。
講:ループしたら解決って・・・しないよね。
Y:そう。だからすごい時間がかかる。気が付いたら数時間とか。
講:当然、勉強とかは・・・。
Y:できるわけない。
講:ですよね。これをやらないってことは・・・?
Y:やりたくてやってるわけじゃないから・・・勝手に始まるから。
講:やりたくはない・・・と。
Y:そうですよ。だって辛いもん・・・。
講:そうやなあ。勝手に始まって数時間・・・その間はやりたいこともできんし、やらないといけないこともできんし。それは大変やったな・・・。
なかなか大変なようです。ここから脱出していくには・・・。