小論文のスタイルを固めよう(基礎編)(小論文試験まで半年。国立大合格までの小論文対策③)
はじめに
大枠が書けるようになってきたKさん。次は自分のカラーを出してみましょう。
文字数を埋めることはできるようになってきたけど・・・。
いいねえ。じゃあ次のステップやね。
どんな?
自分なりのスタイルというか、型をつくっていきましょう!
基本は起承転結
まずは第一段階の「文字数をクリアする」ができるようになったKさん。次の一手は「自分のスタイル・フォームをつくろう!」です。これができれば、どんな形式の問題が出ても対応しやすくなるはずです・・・。
講師(以下 講):字数はクリアできてきたし、次の一手に入ろうか・・・。
Kさん(以下 K):どんなことするんですか?
講:「小論文の自分のスタイルを固める」
K:小論文にそんなものがあるんですか?
講:そうですな。小論文ってさ、出題形式がいろいろとあるわけですよ。ざっと見るとこんな感じ
・1行型
・課題文型
・図表読み取り型
K:どれがでるん?
講:まあ過去問を見れば、どの型で来るかはほとんど決まってくるけどね。でも、きちんと準備しておきたいやん。
K:過去問の型だけじゃあ、違う型で来たら怖いもんね・・・。
講:そう、どの型で来てもいいようにしておこう。
K:じゃあ、全部の型の準備ってこと?
講:と、いうよりは、「自分のスタイル」を作っておいて、それにあてはめる感じかな。そうすれば、そのひとつについてしっかり準備・練習・勉強しておけばいいってなるかな。
K:なるほど。で、どんなスタイル?
講:基本的には「起承転結」ってことかな。それに自分なりのアレンジを加える・・・まで出来るといいね。
K:聞いたことある。
講:ですよね。ま、そういった型で書けるようにしていきましょう!
意見は最初か最後に簡潔に!
講:「起承転結」の書き方ができればいいけど、なかなか難しいですよね。
K:はい。
講:なので、今回のテーマは「意見を最初か最後に書く」それだけできればいいですよ。
で、できればその理由をいくつか書いていく。最後にもう一回意見をまとめとして書いてもいいかと思います。K:最初と最後に書くんですね?
講:最初に「どーん!」と意見を述べておくことによって、自分の立場をはっきりさせるということと、読む人、今回であれば採点者に「今から自分はこういう話をします!」って宣言しちゃうんですよ。
K:たしかにそうなっていれば読みやすいかも。だらだらと話をされるよりも、簡潔に言ってもらったほうがいいし、理由が長くなっていくと読み終わったときに「結局のところ何が言いたかったん?」ってなるもんね。だからそういったタイミングで「念押し」するってことか。
講:そういうこと。まずは、コレを頭に置いて書いていこう。この型ができるようになれば、さらに次の一手が打てるようになるよ。
K:え、まだあるの?
講:まだまだ、レベルアップのためにやれることはたくさんありますよ♪
反論を入れてみよう!
講:じゃあもう少しレベルアップさせるためにはどうすればいいかやってみましょう。今のところは、自分の意見と理由を話しているだけなので、ここに「反論」を入れてみましょう。
K:反論って?
講:自分の意見に対して反対の立場の人がいたとして、その人がどう言ってくるかを書く。
K:自分で自分の反対意見を言うってこと?
講:そうやね。ただ、自分の意見を言いっぱなしにするのではなく、こういう反対意見も考えられるという、相手の立場に立って考えることもできますよ。ってことのアピールにもなるんじゃないかな。
K:なるほど・・・。でも、なかなか難しいですよね。今まで自分が言ってきた意見が違うっていうか反対の意見を書くんですよね?
講:ま、そういうこと。ちょいと大変だと思いますが、完全に相手の立場に立ってみればきっとできるよ。ま、何回もやってるとスラスラと出てくるようになるよ。
K:やってみます。
というわけで、「相手の立場に立って自分の意見に対する反論をつくってみよう!」でした。
反論を論破できれば自分の意見がより強力に!
反論を考えているKさん・・・。
K:できました・・・。が、こんなんでいいんかなあ・・・?
講:よくできました!じゃあ次!
K:まだある・・・?
講:ここからがこのレベルの最後の詰めになってきます。次は「反論を論破してみよう!」です。
K:論破・・・なんかよく聞く言葉やな・・・。
講:でしょ。
ここまでに
①自分の意見
②それに対する反論
と進めてきたので、その反対意見すら論破しちゃうくらい自分の意見って強い!ってことを書いちゃおうってやつです。
K:そうか。反論を論破できれば、自分の意見が良いってことになるんですね!
講:そういうこと。
K:じゃあ、こういう流れで書いていけばいいってこと?
講:うん。
K:なんか面白そうやん。これ。
講:そう。こんな感じで「自分のスタイルをつくろう!」の基本となる部分にしていきましょう!で、数をこなしていくうちに自分のスタイルを固めていきましょう。
というわけで、「自分のスタイルをつくろう!(基礎編)」ってお話でした。
次は見当違いは0点かも・・・(小論文試験まで半年。国立大合格までの小論文対策④)
です。