構成がきちんとできれば楽勝!(小論文試験まであと半年。国立大合格までの小論文対策②)

はじめに

いきなり文章を書くというのは難しいものです。なので「構成」という設計をつくるところから始めましょう!

学校でも小論文の指導が始まったんですけど・・・800字で書いてこい!って言われても・・・。

ですよね。じっくり書けば文字数オーバーになるし、さらっと書けば短くなっちゃうし。

どうすればいいん?

そのためにも、「構成」という設計をつくってみましょうか!

いきなり原稿用紙に書こうとすると

なんとなくどうやって書けばいいか分かり始めたKさん・・・。


講師(以下 講):じゃあ書いてみますか!お題はコレでいきましょうか!まずは課題を読んで、原稿用紙はこっちで、メモに使える紙はこっちね。
Kさん(以下 K):そかりました。いきなり始まるんや。なんかちょいと不安だけど・・・。
講:じゃあ始めてください!

(課題)
現在の日本は物価高が進んでいるといわれています。
その影響と対策についてあなたの考えを800字程度で書いてください。

で・・・約30分後・・・・。
K:なんか終わってもた。
講:どーいうこと?
K:書くことが。
講:800字に届いてないん?
K:はるかに足りん・・・。
講:どれくらいで終われたん?
K:原稿用紙(400字)の2枚目に入ってすぐ・・・。
講:短すぎですな。ちゃんとメモ用に渡した紙あるやん。それ見せて。
K:何も使ってないし、真っ白やで。
講:なるほど。気の向くままに書いていって気が付いたら文章というか書くことが終わったってこと?
K:ま、そんなとこ。
講:そうなるか。いきなりだと。何の考えもなしにいきなり書いて、文字数もぴったりで終わらすとかってかなりムリがあるからなあ・・・。
K:どうすればいいん?
講:じゃ、どうすればいいか見ていこうか!

大枠をつくってみよう!

講:ま、書きたいように書いてたらそうなるよね。きっと。なので、そうならないために「構成」というか「設計」というか・・・まあ「大枠」をまずつくってみましょうって話。今回の内容であれば

「物価高の影響と対策」でしたよね。じゃあ聞きますが、今回は2つのことを聞かれてますが、何と何かは分かる?
K:1つめが「影響」でもう1つが「対策」。
講:じゃあそれぞれについて聞いていこうか。まずは「影響」から、一言で言うとどんな影響が考えられますか?
K:生活が苦しくなる。
講:じゃあ次は「対策」か。一言で言うとどんな対策が考えられますか?
K:安いものを探して買うようにする。
講:なるほど。
K:え、こんなんでいいの?
講:うん。まずはこれがいちばんのポイントになるんだけど、聞かれたことに対して答えをきちんときめておく。これができていないと、聞かれたことに答えていないことになるんで、かなり低い点数になってしまう。場合によっては0点でもおかしくない。
K:内容はどうでもいいん?
講:この場合は「意見」になるんだけど、意見ってのは人の考えであり、人それぞれなのでいいんです。それよりも大事なのは、その意見を相手(この場合は採点者)に「なるほど!」って思わせられるかどうかなんですよね。そのためには、きちんと相手を納得させられるような意見を持つこと。これができれば「大枠」の最初の段階はOKです。

もう少し細かくしていこう!

講:じゃあこれをもう少し詳しくしていこう!


K:どうやれば・・・。
講:影響と対策に自分の考えが書いてあるでしょ。まずは、その理由を箇条書きでいいので、できるだけたくさん書いてみよう!
K:どんなんでもいい?
講:もちろん。これは今から書いていく文章のネタになるものなので、できるだけ多いほうがいいです。多ければ、使いにくいものは使わなければいいだけですし。
K:わかりました・・・。

しばらくして・・・

K:できた!


講:理由は3つ書けましたか。なかなかいいですね。で、対策のほうは・・・1つだけになっちゃいましたか。K:思いつかんかった・・・。
講:じゃあ少しだけ戻って対策をもう1つ追加してみるとか?
K:そうすれば、何か出てくるかなあ・・・。
講:その可能性もあるね。

その細かくしたのを文章化していくと・・・はい。できた!

なんとかあと1つを出しきったKさん・・・

講:よくできました!じゃあこれを文章化していきましょう。ここまでできればあとはこれを文章として伸ばしていくというか説明していくというか・・・。
K:なんとなく分かる気がします!ここまで出来ていれば文章は書けそうです!
講:じゃあやってみよう!

数十分後・・・

K:できました!
講:OK!
K:聞かれたことに答える。で、その理由を書く。で文章化。こんな感じでいいですか?
講:そのとおり。まずは内容がどうというよりは、文章を書けないとどうにもならないし、ただやみくもに書いても力はつかない。だからまずは第一段階としては、今のやり方で文章を書くということができるようになればまずはOKです。で、内容を良くしていくにはいろいろと方法とか勉強することがあるんですが、それについては次回ということで♪
K:わかりました!

というわけで、まずは大枠を書くことができるようになりました。

次は小論文のスタイルを固めよう(基礎編)(小論文試験まで半年。国立大合格までの小論文対策③)

です。

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