そもそも合ってない場所なんです(もう生きていたくない。と言っていた人が医療従事者を目指すことになった話④)

合わない場所やタイミングで無理に復帰しても結局元に戻っちゃうんじゃないかということについて考えてみることにしました。

(もう生きていたくないって言ってた人が、いつしか人を救う職業を目指すことになる話④)

   

すごい先かもしれんし、明日かもしれんけどさ
うん
戻るって言ってるやん。でもさ、そもそも合ってないところに復帰しても、また戻ってしまいません?
まあね。今までとすべての状況が同じならそうなる可能性があるよね・・・。

おおまかな情報
担当期間・年齢・学年:中3~高3まで。今では薬剤師。
地域:福井県大野市

:   目 次   :

 

1:もともとこの世界にどこにも自分の居場所なんてないのかも。

Uさん:よく考えるんだけどさ。
講:うん。
Uさん:私って、この世界に必要のない人間やん。
講:どうなんやろね。
Uさん:だって、勉強もできんし、学校にもロクに行けてないし、それどころか何にもやる気のない人間やし。
講:ま、いいんじゃね。そういうときもあるよ。
Uさん:ずっとやで。中学校くらいまでは、まあ何とかなってきたけど・・・もうムリ。学校にも家にも居場所なんてないし。

講:そうなんや。
Uさん:なこの先もずっとないんだろうな・・・って
講:うーん。

Uさん:他の人ってどうしてるん?
講:他の人って?
Uさん:いわゆる普通の人。
講:そうやなあ・・・。一つは、考えていない・・・というか、そういう疑問もなく生きていけている人。いつのまにか自分の居場所があるというか出来ているというか。あと一つはムリやりにでも自分を納得させている人とか・・・そんなところかなあ・・・。あとはUさんみたいな人。
Uさん:先生は?
講:前者。でもこの仕事してて、後者もUさんみたいな人もたくさん見てきた。
Uさん:そういう人ってさ、ムリやりだから、結局戻っちゃうんじゃない?
講:そういう人もいるし、そうじゃない人もいるよ。
Uさん:いろいろなんやね。

2:いいとか悪いとかいうレベルじゃなくてさ。

Uさん:いいですね。ムリやりにでもそうやってできる人って・・・。余計に自分のダメさが・・・。
講:いいとか悪いとかではないよ。ムリやりって人の中には「何か」を見つけた人が多いかな・・・ってのが俺の感想かも。
Uさん:どういうこと?
講:そうだねえ・・・。「疑問」ってのはとりあえず置いておいて、実例だと、「自分で決めた目標」に向かっている人とか、「将来ずっと苦しみたくないから期間限定で苦しんでおくことにした」人とか・・・あ、医者になった人もいたなあ・・・。
Uさん:それは何で?
講:モテてお金がいっぱいあれば・・・らしい。それだけで医者になった人もいた。今現在も医者としてやっているけど昔のことは・・・まあ、いっか。くらいにしか思わなくなったらしいよ。他には彼氏ができて変わった人もいたし、環境が大きく変わっていつの間にか・・・って人も。
Uさん:いろいろななんですね・・・・。
講:そう。だから「コレ」って万能なものはない気がする。そりゃあそうだよね。人はみんな違うし。
Uさん:じゃあ私は何だと思います?何も見つけられそうじゃないですし。やっぱりダメなどうしようもない人間ですよね・・・。
講:そんなことないよ。


3:ムリに自分を変えてどこかにいたとしてもやっぱり戻っちゃう。

Uさん:今の話でさ。
講:うん。
Uさん:「何か」を見つけて・・・ってことは、相対的に考えれば自分を変えるってことでもあるでしょ。
講:そうも考えられるかな。
Uさん:私はどうしようもない人間だから、変えることもムリだろうし、今の世の中の仕組みの中に、どれも自分に合うものがなくて、こういう状況になってるんだから、結局元に戻りそうな気がするんですよね・・・。
講:なるほど。さっき話してくれた人たちは、どこかに合う場所があり、それを自分が変わることによって、合う場所にたどり着いたと。
Uさん:うん。でも、私には合う場所なんてないから、変えても変わっても結局は見つからないんじゃないかと・・・。
講:確かにそういう考えも成立するよね。ここで考えられる手は二つか・・・。
Uさん:二つ?
講:そう。一つはもっといろんなことを話す。一つは自分で居場所を作る。かな。

Uさん:いろんなことを試す・・・。今までにもいろいろやってきました・・・けど。
講:じゃあ作るか。
Uさん:作れます?
講:分からん。
Uさん:でも、作れたらいいですよね・・・。ムリそうだけど・・・。
講:まあ、やってみんとわからんよ♪

 

4:じゃあ作るか!

というわけで、自分に合った居場所を作ろうということになり・・・

Uさん:でも、どうやって作るんですか?
講:分からん!
Uさん:えっ?分からんくて話してたんですか・・・?
講:そうやで。でもさ「作る」って発想は面白そうだし♪
Uさん:そんなノリ?
講:うん。今までにもいろんな人をみてきたけどさ、もちろん今までの経験とか知識とかは使うけれども、結局のところは一人一人は違うんだから、初心者みたいなもんですよ。あ、あとはいろいろと「考える」方法と「実行する」方法論は知ってるから。だからそれらを駆使して一緒に「考えて作っていく」感じになるのかな。
Uさん:てっきり・・・「コレ!」して「アレ!」してってなるのかと思ってた・・・。
講:まあね。でも、そういったのをアシストはできる。というわけでまずは聞きとりから♪

というわけで、いろいろと聞き取りを行った結果・・・。
好きな人≒彼氏ができたら、二人で行けるところもあるし、そうじゃないと見えない景色もあるんじゃないかということになり・・・そのためには、今の高校生活じゃムリなので・・・大学という新天地で・・・ということになりました♪

「作る」になるんか?コレって思ったんですが、ま、うまくいったようなのでヨシとすることにしました♪

ここまでは(もう生きていたくないって言ってた人が、いつしか人を救う職業を目指すことになる話④)でした。

①:不登校ひきこもり脱出プログラム

不登校ひきこもり脱出プログラム

不登校やひきこもりといった状況をどうにかしたいと考えている方は、「原因を見抜きどう対処するかの方法が分からないという状況」にあることが多いようです。そこで当所では資格を持ち、マンガやゲームなど多くの話すチャンネルも持ったスタッフが対応することにより、受容・共感・傾聴の結果、今まで言えなかった「本当の想い」に寄り添うことができ、多くの方から支持をいただいています。